私は今回の入院に於いて、これほどリハビリに重きを置いた治療が行われている事に驚愕した。 PTに聞いたのだが、人は1日寝込むと3%体力が落ちるのだそうだ。 だから、一日でも早くにリハビリを始める事が現在の主流になっていると教えてくれた。 私のリハビリ経緯をご紹介しよう。 術後、寝たきりの状態、尿管を付けおしめの状況で、手術の執刀医から翌朝に次の様に伝えられた。 「今日からベッドで起きて良いですよ」と、私は驚愕した。 「とても出来ない」と伝えると執刀医は次の様に補足してくれた。 「起きる事を許可するが、強要するものではありません」と、結局私はその当日は何もできなかったが、このドクターがそくすようなリハビリを行う事が許されているなら進まなければならない事を私は本能的に気づいた。 ここからは私の記憶であるので数日の相違はあるかもしれない事を断っておきたい。 翌日、私は必至の思いでベッドに座っていた。 二日目には自力でベッドと車いすを行き来できる様になった。 以後、私は驚くべきスピードで回復していった。 (このリハビリには、ERに所属していた有能なPTの存在があっての上でのことであり、いまでも私は彼に感謝している。) 翌日には尿管を付けた状態ではあったが、車いすで病棟を自力で動ける様になっていた。 そして、恐らくその翌日には尿管も外れて、車いすではあるが自力で病連の共用トイレへ行ける様になっていた。 そして最終的にはスタッフの見守りも無しに歩行器で病棟を自由に動けるまでになった。 私はこのERに延べ19日間入院していたが、土日はリハビリが休みであったのでこれは実質15日間のリハビリの成果であった。 (実の所、私はリハビリの無い土日に自ら目標を定めてステップアップする努力をした。) 別の側面では、最初は看護師に体を拭いて貰っていたのだが、直ぐに看護師の補助を受けてシャワーを浴びれる様になり、退院数日前には独力で毎日シャワーを浴びれる状況となっていた。 一方で、このリハビリを前提とした術式は特筆すべきだろう。 手術は全身麻酔で6時間以上行われ背中へ何本も穴が開けられたが、術後には素人見ラミネート加工された様な完全滅菌、完全防水の処置が施されていた。 この処置が無ければ今回の様なリハビリは不可能であったと思う。 早期リハビリを想定したこの病院の対応はみごととしか言いようが無い。
私は最近30余年ぶりの入院生活を送りました。 その際(入院、転院、退院等)の前後で知っていたかったこと等を同じ境遇に置かれた方々に伝えたいと考えこの備忘録を作成することにしました。 この為、実際の病状や入院先等に触れることはしませんし、お世話になった病院やスタッフの方々についてコメントすることもありません。 一方、関連する行政手続き等についても幾つか触れたいと思います。 なお、昨今国内でも地域差が実際にはある様ですのであくまで参考程度にされて下さい。 記載に際しましては上述の趣旨に添って最善の配慮を致しましたが、結果としてどなたかが不快感を持たれる事が全く無いとは言えません。 仮にありました場合は私の配慮不足とご容赦頂ければ幸いと存じます。
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